聖徳太子と雅楽

白井です。

604年の今日は、聖徳太子が十七条憲法を制定した日だそうです。

ただ、私たちの年代(1970年代生まれの世代)が社会科の歴史の授業で習った内容と現在の内容とでは、若干というか結構違うようです。

そもそも聖徳太子が実在した人物なのか?ということからして、今では不確かなようで、この人が聖徳太子なのでは?と言われている人物は実在したらしいのですが、その人物が本当に十七条憲法に関与したのかどうかは定かではないそうです。

そうなると、今まで歴史で習ったことが結構覆されます。
冠位十二階は?法隆寺は??

そして、音楽の分野にもちょっと影響があります。
雅楽で「陪臚(ばいろ)」という曲があるのですが、この曲は聖徳太子が出陣の際に演奏されたという言い伝えがあります。

聖徳太子が居なければ、この言い伝え自体もどうなの?ということになります。

ただ、この「陪臚(ばいろ)」という曲は、奈良の大仏(東大寺大仏)の開眼供養の法要で演奏されたというのは事実のようです。(雅楽奏者さんからの受け売りです。)

この20〜30年の短い間だけでも、聖徳太子が実在したかどうかだけではなく、鎌倉幕府は「いいくにつくろう」じゃなくなってしまったり、足利尊氏の肖像画は実は別人だったりと、習ったことがことごとく覆されています。

ただ、これこそが歴史の面白さなんだとも思います。

タイムマシンで過去に行って実際に見て来たわけではないので、新しい文献が発見されれば当然事実が覆ることもあるでしょう。
そうやって分からないことを情報をかき集めて推測していくことが、歴史の面白さだと私は思います。

でも、安土城だけは実物を見てみたかったなー。

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