白井です。
本日は、世界的なメディア関連の録音のお仕事をして参りました。
録音した場所はもちろん日本ですが。
内容は雅楽に関することです。
この件は、お知らせしても良いという許可が出たら、また改めてお知らせいたします。
雅楽奏者さんと話していると、『へー!!』というお話を耳にすることが多く、とても楽しいんです。
そんな訳で、今日仕入れた『野暮』という言葉に関するお話です。
『野暮』という言葉の語源はいくつかの説があるらしいのですが、その説のひとつに雅楽の楽器の笙(しょう)が関係しているらしいんです。
笙とは、パイプオルガンのような不思議な音色の出る楽器で、日本人なら聴けばどなたでも『ああ、この音の楽器か』と分かっていただけるかと思います。
笙の音が鳴るだけで、一気にその場の空気感が変わりますね。
笙という楽器は、竹のパイプが17本並んでいて、リードを振動させて音を出す仕組みになっています。
17本並んでいるのに、その内の2本は音が出ないんだそうです。
要するに、使っているのは17本中15本なんだそうです。
ちなみにその2本は、昔は音が出るようになっていたそうです。
そしてその使っていない音の名前が『や』という音と『もう』という音で、役に立たない『やもう』という言葉が変化して『野暮』という言葉になったというのが、『野暮』の語源のひとつの説なんだそうです。
『打ち合わせ』といい『あんばい』といい、そして『野暮』といい、1000年以上前から存在している音楽だからこそ、語源になり得るんですね。
雅楽って、色々な意味で面白いです。
今日も勉強になりました。
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